FP資格の必要性
「資格=仕事」と考えない
すでに説明した通り、FPの知識は生活上かかせないもので、いずれも避けて
通れない道だということでしたが、ここでこのような意見があるかもしれません。
「そういう仕事には興味がないから、FP資格はいらないなぁ」
おそらくこれがFP資格がなかなか世の中に浸透しない理由だと思います。確か
にこう思われるのも仕方ありません。「資格」という言葉はビジネスとしてとらえがち
なので、「資格=仕事」というイメージが離れないのでしょう。
そこで、もっと本質的なことに目を向けていただき、この幅広い知識を得ることで、
どれだけの経済的利益をもたらすのかを考えてみてはどうでしょうか。
例えば、年金はどのようなシステムになっているのか、どのような保険に入れば
いいのか、など言い出せばキリがありませんが、逆に言うとキリがない程世の中
にはわからないことが溢れているのです。それらを知っているのと知らないのでは、
今後の人生において大きく差ができる事は間違いないと言えるでしょう。
知識を丸投げする事の危険性
しかしながら、経済的利益を得れると言ってもそれは勉強した人にしかわからない
ものです。どれだけFPの利便性を知ったとしてもなかなか腰を上げれない方も多い
でしょう。そこで、このような意見が出てくるかもしれません。
「その時はその道の専門家に聞くから大丈夫。何とかなるよ。」
完全に人を頼りきった意見ですが、僕も以前はこのような考えを持っていました。
確かにそうするのも一つの手です。「わからなければ聞く」というのはもっともだと
思います。専門家の方はちゃんと答えてくれるでしょうし、おそらく問題も解決する
でしょう。ですが、ホントにそれでよいのでしょうか?
専門的な質問に対する回答は、色々なプロセスから成り立っています。例えば、
税金の返って来る制度(還付)があると知って、いくら返って来るのかをたずねた
とします。
その回答を導き出すには、まず収入金額を計算し、そこから所得控除分を引いた
額に税率をかけ、税額をまず出します。そこから税額控除分をマイナスし、あらかじ
め収めてた分の源泉徴収額(給料から天引きされる分)を引いて、マイナスが出れ
ば還付、プラスがでれば追加徴収となるのです。
つまり、このプロセスを理解していない段階で専門家に答えを出してもらう形の
問題解決は、表面的なものであって、根本的な解決にならないのです。プロセス
を知らないと、自分自身で問題解決ができないので、いつまでも人に頼らざるを
得ない状況に陥ります。
しかし、ここでプロセスである基礎を学んでいると、この質問の回答をもらった
時に自分自身の知識として蓄えられます。ここが「知っている」のと「知らない」
の大きな差となります。
さらに、保険や金融はそれに関連する企業の商品を選ぶ事となるため、そこに
企業と顧客の利害関係なるものが発生します。企業側も利益を出したいため、
なるべく利益のでる商品を売りたくなるのは当然でしょう。
しかし、その時に知識がなければ、企業の営業の方に言われるがままその商品
にお金を出すこととなり、逆に知識があればそれに対抗することができ、自分自身
に適切なモノを選ぶ事ができるのです。本来こうあるべきなのですが、利害関係が
あると実現は難しく、不透明なままの契約ということになってしまいます。
このように、あらかじめ知識を入れておく事によって、様々な障害から身を守る
ことができます。逆に知識がない事によって、目の前の損失にすら気がつかない
というのは、何とも危険なことではないでしょうか。
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